心身の健康ガイド

• 自殺に関連する方法や場所など詳細な内容や画像のシェアは控えましょう。 そのような内容は、問題を抱えているコミュニティメンバーを苦しめたり、誤って別の考えを持たせてしまう可能性もあります。 詳細情報を共有するのは非常に有害です。該当する内容はTikTokから削除されます。 この点は、芸能人や有名人が自殺をした場合にも当てはまります。
• 「自殺した」、「自殺未遂」といった言葉は使わないようにしましょう。 これらの言葉は、自殺願望のある人が助けを求めることをためらってしまうかもしれません。 また、これらの表現は、大切な人を失った人たちを辛い気持ちにさせます。 代わりに「自ら命を絶った」など、より丁寧な表現を心がけましょう。「自殺できた」等、自殺が望ましい結末であったような表現を避けましょう。
• 自殺を魅力的や、ロマンチックに描くことや、または現実的な選択肢のように描写することは避けてください。 自殺を肯定的かつ賞賛すべき行為として描くことで、自殺を問題解決や辛い気持ちへの対処法として考えてしまうかもしれません。
• 不適切な表現を用いて、苦しんでいる人について表現することはしてはいけません。 否定的な表現を用いて固定観念を与えるようなことは控えましょう。
• 自殺や自傷行為の原因が１つであると決めつけるのはやめましょう。 様々な悩みによって追い詰められたことが原因であることが多く、複数の要因が影響している可能性があります。自殺には様々な要因が絡んでいることを理解しましょう。
• 悩みを抱えている人たちに対して、「気にしないで、元気出して」、「そのうちうまくいくよ」、「頑張って、あなたなら大丈夫だよ」といった安易な言葉は避けましょう。 こうした言葉は励ましているようにも聞こえますが、その人の辛かった経験や気持ちを否定していることに削除なるかもしれません。 その代わりに、相手の感情や苦労に寄り添い、共感してあげてください。

• TikTokでは、摂食障害は深刻なメンタルヘルスの問題であると理解しています。 コミュニティのメンバーに信頼できる情報、リソースやサポートがあることを知らせるために、専門家からのアドバイスが記載されているリソースへのリンク（TikTok摂食障害リソースページ）を投稿に含めることができるか検討してみてみてください。
• 自分の身体を受け入れる、自己肯定する、そして自分を大事にするというメッセージを様々な形で真摯に伝え、お手本となることで、お互いを気遣い支え合う空間をプラットフォーム上で作りだすことに意義があります。
• 摂食障害の行動や兆候について発信すると、他のコミュニティメンバーにストレスを与える可能性があります。 動画の中で気づきを与えたり回復について話す場合でも、特定の食べ方や行動について詳しく言及するのは避けてください。 それよりも、摂食障害が気分や自己肯定感、友人関係や生活の様々な側面に影響する点などについて焦点をあててみましょう。
• 摂食障害を克服したプロセスとしてビフォーアフターの画像を投稿することは回復までの道のりを振り返るものであっても、摂食障害を経験している人たちにとっては、このような画像を見るのが苦痛に感じる場合があります。 体重は摂食障害の回復を示すものではありません。TikTokコミュニティで摂食障害の体験について語る際には、画像での比較などは避けるようにしましょう。
• 具体的な数字は引き金になりかねないので、現在と過去の体重、カロリー、BMI値、服のサイズなど、簡単に比較できる測定基準は使わないようにしましょう。

• ストレスを感じているときは、うまく応えられないものです。 行動を起こす前に、まず深呼吸して身体の緊張をほぐし、心を落ち着かせましょう。
• 「助けてあげられるのは自分しかいない」と責任を感じる必要はありません。あなた以外にも手を差しのべる人はいます。 自分には荷が重すぎると感じたら、無理に行動を起こす必要はありません。 相談窓口や信頼できる大人に連絡してあなたが心配していることや対応方法を相談してみましょう。
• 自分がしてあげられることは何なのか、他にはどんなリソースがあるかをよく考えてください。まず自分の考えをまとめて書き出してみるのも良いでしょう。

悩んでいる人の声に応えてあげることで、その人は孤独を感じず、支えられていると感じることができます。 次の５つの方法で、悩んでいる人をサポートすることができます：

1. 誰かの命に危険が迫っていると思われる場合は、救急隊や地域の相談窓口、専門の医療機関に連絡することを検討してください。 助けが来るまで、危機にある本人と協力して一緒にいてあげられるのが一番良いでしょう。
2. 命の危険が差し迫っていない場合は、信頼できる大人、地域の相談窓口や専門家の助けを呼ぶことを検討してください。
3. TikTokのコミュニティガイドラインに違反しているコンテンツを見かけた場合は、こちらのステップでアプリから報告することができます。 いかなる情報も機密で保持され匿名性が保たれます。 その上で、本人には地域の相談窓口に関する情報が提供されます。
4. 個人的に悩んでいる人の声に応えるのが不安な場合は、地域の無料相談窓口のリソースに関する情報を、公開コメントとして提供しましょう。
5. 本人と直接話しても大丈夫な場合は、引き続きつながりを築いてください。ガイドラインに沿って、非公開のメッセージでやりとりするのが良いでしょう。

相手の話に耳を傾けたり、はい、いいえ以外で答えることのできる質問を投げかけてみましょう。 本人の気持ちや悩みを肯定してあげてください。ただし、自殺や自傷行為を後押しする可能性のある、「自殺や自傷行為は辛い気持ちと向き合う上での普通の行為だ」といったことは言わないでください。 また、相手の話に集中するようにしましょう。 自分の悩みを共有したいと思うかもしれませんが、自分の話ばかりをしすぎると、相手が自分を否定されたように感じてしまうこともあります。 私たちはこの状況で部外者です。危機にある本人にストレスを与えかねないため、問題解決を急がせることは避けてください。
共感を示す反応の例：

• 「追い込まれたように感じるのは辛いよね。 どうやって一歩踏み出せば良いのか分からないときもあるよ。」
• 「何かどうしても変えたいものがあるんだね。 変えたいと思うのはどんなこと？」
• 「別れると孤独を感じるし自分の大切な人から切り離された気がするよね。 あなたはこれまでどうやって対処してきたの？」

諸外国では、自殺について質問しても、その考えが頭に残ったり、リスクが高まることはないという研究結果があります。 むしろ、命を救う対話に繋がる可能性があるそうです。

• あなたが本当に相手のことを気にかけているのなら、いま、自死や自傷行為について考えているか聞いてみてください。例： 「死にたくなっちゃったりする？」、「消えたい気持ちになるのかな？」 相手が深刻そうに見えなかったとしても聞いてみましょう。
• 自殺や自傷を考えている場合には、（1）自殺や自傷行為をするための方法があるか、（2）特定の時刻や（3）場所を考えているかを聞いてください。
• 自殺は考えていないと否定したら、決めつけるような反応はしないように気をつけましょう。 「それなら良かった」などとは言わないでください。 「正直に話してくれてありがとう」などと伝えるようにしましょう。 そのように伝えることで、悩んでいる人が自殺や自傷行為を考えていたとしても、あなたは安心して相談できる人だと思ってもらうことができます。

• 自殺や自傷行為の手段を減らすことは、自傷行為を防ぐための最も有効な方法の一つです。 本人が自分を傷つけるために使えるものを身近な目の届くところから移動させるようにしましょう。
• 自殺願望が続いたり、より深刻化した際に、コミュニティメンバーが連絡を取ることのできる、信頼できる連絡先を把握しましょう。 若い方が悩んでいる場合は、彼らが信頼できる大人や、地域の相談窓口または専門家を見つけるサポートをしましょう。彼らが何を話すべきかを一緒に考え、彼らが直接連絡を取って会話を始めるときに同行してあげましょう。 彼らに心を許せる先生がいるのであれば、その人に連絡するのも良いでしょう。
• 悩んだら必ずすることを、4つか5つ書き出していたのが役立ったという人も多くいます。 悩んでいる人をサポートするときには、一緒に何が有効かを考えてみましょう。 できることの例：

1. お気に入りの本を読み直す、またはテンポの良い音楽を聴いてみる
2. お風呂のお湯に浸かってみる
3. サポートをお願いするメールを友達に送る、または今日どんなことがあったのか聞いてみる
4. 地域の相談窓口に連絡し、自分の気持ちについて話してみる
5. 簡単にできる新しいことにチャレンジしてみる
6. 冷たい水を飲んで、気持ちを落ち着かせてみる

あなたは安全な場所にいて、助けを求めることもできるのだという自信を持ってもらいましょう。

• 相談窓口の電話番号やカウンセラーを調べるのを手伝ってあげたり、本人が大人に相談する際に寄り添ってあげたりすることで、悩んでいる人たちも支援を求めやすくなります。
• 気持ちの浮き沈みを緩和できる手段や知識を持っているか確認しましょう。 例えば、気分が良くなるような健康的なアクティビティや、苦しい時に助けを差し伸べてくれる人の連絡先など、生きる理由のリストを作るよう促すことも効果的です。 自殺や自傷行為からの回復は、必ずしも直線的なものではありません。まずは一日一日を大切にすることが大切です。